「人が組んだマクロほど分かりづらいものはない」


私はとあるメーカーの総務課で働いているが、同じフロアのとなりの島に経理課があり、よく話す女性がいる。
仕事のあいまにふっと彼女の方を見ると、いつも忙しそうにしている。

彼女のデスクの後ろを通りかかった時、パソコンの画面が見えた。エクセルに何やら複雑な関数を入力しているところだった。

肩越しに「またややこしそうな仕事してるな」と声をかけると、「そうなんですよ〜」とこちらを振り向きながら言う。

話を聞くと、経理課に会計ソフトの導入が計画されていたが、業績の悪化により間接部門の予算の圧縮が決まり、計画も水泡に帰したとのこと。

私も業務でエクセルを使うことがあるけれど、関数が少しでも間違っていると計算は無茶苦茶になるし、入力した数字があっているかどうかいちいち確かめるのも面倒で、大変さはよく分かる。

経理課には多少マクロの知識がある人がいて、マクロを組んで作業を自動化して、業務を効率化しようとしているらしいが、人の組んだマクロほど使いづらいものはない。

エラーを吐きた出したらもうお手上げである。

経理課の彼女はよく遅くまで残業している。
残業代はしっかり申請しているとのこと。他の課員もそうらしい。
それだったら会計ソフトを導入したほうが、長い目で見れば節約になるのになあと思う次第です。